経皮的冠動脈インターベンション治療(PCI)について正しいのはどれか。
1: PCI中の血管内超音波診断装置(IVUS)の使用は禁忌である。
2: 再狭窄予防のためにステントを留置する。
3: カテーテルはX線CT誘導下に挿入する。
4: バルーン拡張圧は50気圧程度である。
5: 補助循環装置の準備は不要である。
経皮的冠動脈インターベンション治療(PCI)は、狭心症や急性心筋梗塞などの虚血性心疾患に対して、血管の内側から狭窄した冠動脈を拡張するカテーテルを使った低侵襲的な治療法の総称。
(適応)
狭心症
急性心筋梗塞
不安定狭心症
無症候性心筋虚血
冠動脈瘤
川崎病 など。
1:PCI中の血管内超音波診断装置(IVUS)の使用は病変部の詳細な状態を知ることができる。
2:正解。ステントを留置し、再狭窄を防止する。金属ステント(BMS)や、薬剤溶出ステント(DES)が登場し、再狭窄が減少した。しかし、DESのポリマーが血管内に残存することで炎症を起こし、ステント内血栓症を起こすリスクが問題視されるようになった。
3:X線透視下に挿入する。
4:10気圧程度で拡張し、30~60秒保持する。
5:リスクを伴う治療であるため、補助循環装置等のバックアップは必要である。